ニュースリリース

しなやかエンジニア教育プログラム第7回目講義「生活の中にある新たな視点-応援するデザイン-」に関する講義を実施しました

2019.11.07

本校では本年度より、新しい価値を持ったモノ・コトを作り出すことができる「豊かな感性・表現力」を備えたエンジニアリーダーの育成を目的とした「しなやかエンジニア教育プログラム」を開始しました。

10月29日(火)に第7回目の講義として、京都精華大学デザイン学部プロダクトデザイン学科ライフクリエイションコース 准教授  米本 昌史氏を講師としてお招きし『生活の中にある新たな視点-応援するデザイン-』と題して講義を実施いただきました。今回の講義では、米本氏が大学の授業の中で実際に推進されたプロジェクトを事例として紹介頂きました。一つには、京都の伝統工芸である西陣織を使って京都市バスをデザインした「西陣バスプロジェクト」を事例に挙げ、産学連携の重要性や様々な課題の解決方法、プロジェクト実現の素晴らしさを教授いただきました。また、大手服飾メーカーのBEAMS Japanやワコールとの連携事例を通し、既存製品への多角的なアプローチ方法と、製品化へ向けたプロセスなどを説明頂きました。学生にとって、デザインを通した商品と人々との関わりやその価値について考えるきっかけとなり、非常に有意義な時間となりました。

 

なお、本教育プログラムの講義では、学科の違う4〜5名が5つのグループに分かれて、毎回ディスカッションや講義後の振り返りを行い、グループ持ち回りで振り返りのまとめを行っています。今回は、第1班の学生5名に、講義の振り返りをまとめてもらいました。

それぞれに大きな収穫を得たようで、以下のよう意欲的な報告がありました。

〈講義振り返りまとめ〉

・伝統工芸品の西陣織を公共交通機関に取り入れることで多くの人に見て触れてもらえるようにすることもデザインのひとつの役割であるとわかった。

・今ある身近なものを、今回学んだ考え方で、より魅力的なものに作り変えていけるようになりたい。

・将来、地元を離れた時に、自分の町の魅力を見つけ出してみたい。

・毎日の生活が楽しくなるようなデザインを創り出すために、想像力を高めていきたい。

・伝統的なものも、デザインすることによって興味を持つ人が生まれる可能性を秘めていることがわかった。

・地元を離れている今、双方の魅力を見つめ、より魅力を引き出すことができるようになりたい。

 

講義の中で、米本氏が多彩な事例をわかりやすくご教授いただいたことで、学生はデザインすることの真意を感じ取り、実践へ繋がる知識を得ることができ、非常に貴重な経験となりました。

米本氏の講義の様子

 

今回、京都精華大学 准教授 米本 昌史様には多大なるご協力頂戴しましたことに感謝申し上げます。有難うございました。

 

記事一覧に戻る

ページの先頭に戻る